北越後だより

【菊水140周年】時代を超えて愛される、新発田出身のイケメン画家「蕗谷虹児」とは?

こんにちは。菊水酒造です。
第二弾は「”北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」賞品の「花嫁クリアファイル」の絵を描いた「蕗谷虹児記念館」を訪れました。
菊水がある、北越後新発田を訪れた気持ちでご覧ください♪

新発田出身の有名画家「蕗谷虹児」。皆さん、何と読むか分かりますか?
茨城県出身の私。恥ずかしながら、一発で読めませんでした…。
ただ、小さい頃は絵を描くことが好きで、1日美術館で過ごせるタイプの私。
「ふきや こうじ」記念館は、思わず仕事のことを忘れてしまうほど、とても素敵な空間でした…。

異国風の建物に視線が釘付け
新発田駅から車で6分。新発田市民文化会館の隣に「蕗谷虹児記念館」があります。

まず、入館する前に目を奪われたのが、記念館の美しい外観です。
こちらは、世田谷美術館の建設にも携わった有名な建築家、内井昭蔵氏の作品で、「記念館そのもので虹児の抒情を具現したい」と、「大正ロマン時代」と「寒いところに建つ」イメージを取り入れて建設されたロシア正教会風の建物です。1998年には、優れた公共建築物として称される「公共建築百選」にも認定されました。

 

建物は八角形の形をしており、天井も高く、教会を思わせるような出立です。入口のフォントが可愛いくて、思わずパシャリ。4月中旬の青空の中に建つ姿も素敵でしたが、雪が降る頃のグレーの空にもまた、建物が美しく映えておススメだそう。

「蕗谷虹児記念館」って?
今回、施設内を案内してくださった長谷川静生さん。普段は、蕗谷虹児に関する歴史や作品の調査研究をなさっています。

記念館は、1987年7月1日に新発田市で開館され、蕗谷家から寄贈された原画800余点を柱に、直筆原稿や書籍、印刷物、その他資料3,000余点ほどが収蔵されています。

一斉を風靡した蕗谷虹児
今から123年前、明治31年に新潟県新発田市に生まれた蕗谷虹児は、幼い頃から絵を好み、竹久夢二(画家・詩人)の絵を透写するなどして遊ぶ少年でした。絵の才能に恵まれた虹児。21歳には、少年時代からの憧れであった竹久夢二の紹介で「少女画報」に挿絵を描き、画家デビューを果たしました。その後も、「令女界」(密文館)や「少女倶楽部」(講談社)、川端康成と吉屋信子の小説で人気のあった「少女の友」(実業日本社)の挿絵・表紙絵を担当しました。

虹児が手がける作品の多くは、女性がモデル。
社会進出が始まった大正時代を生きる女性たちの、凛とした顔立ちが目を引きます。色気もありながら、力強い眼差しで何かを訴える女性たちは、当時多くの人の心を奪ったことでしょう。

今も根強いファンが多い「花嫁」
さて、皆さんは時代を超えて愛され続ける虹児の作品「花嫁」はご存じですか?
こちらは虹児が絵だけではなく、作詞を手掛けたことでも有名です。
「絵にしたい情景は、詩と同時に思い浮かぶものだ」と虹児はよく言っていたそうです。

写真や肉眼では分かりにくいかもしれませんが、実はこの花嫁、目にうっすらと涙がにじんでおり、記念館では虫眼鏡を使って観察することができます。
新発田市では、虹児の業績を讃え、切手としても販売しています。この切手を結婚式の招待状に貼る方も多いのだとか。
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/furusato/1997/0618_yome/index.html
「”北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」では、こちらの「花嫁」のクリアファイルもプレゼントいたします。使いやすい、A4サイズのファイルで、蕗谷虹児記念館のみで販売されているレアな一品です。その華やかで、目を引く上品な花嫁の姿に、みんなの視線も釘付けになること間違いなし!(?)。ぜひ、涙の跡も探してみてくださいね。

様々なタッチで描かれた作品がズラリ
他にも、記念館では虹児が手掛けた多くの作品を見ることができます。
数々の有名雑誌を飾った絵をはじめとし、パリ留学の影響を受けた作品や、国際的にも評価が高い線画、どこか懐かしさを覚える童話の挿絵など。思わず時間を忘れてしまうほど、魅力的な作品がたくさんあります。

↓菊水蔵元4代目 髙澤英介が愛した「語らい」も展示されています(写真右下1949年作、記念館ができた1987年寄贈)。

↓高畑勲さんが総監督を務めた「アルプスの少女 ハイジ」の参考資料にもなったとされる「アルプスの少女」。

私が心惹かれた展示はこちら「POP」の作品たち。時代は1930年頃の作品です。
つらい戦争下にあっても、その時代を生きる女性たちの姿を、美しく、そして力強く描いています。

あの有名映画監督と意外な共通点
そしてなんとビックリ。
虹児は、日本初!長編カラーアニメーション『白蛇伝』(1958年作、東映映画)の公開に先駆けて、テスト製作された短編カラーアニメ「夢見童子」を監督したそうです。
当時、虹児は作画、構成、台本、広告デザイン等、一人何役も担当したそう。長谷川さんから聞いた話によると、このプロデュース・スタイルは、のちの宮崎駿のスタイルの先駆けとなったともいわれているそうです。

すっかり、蕗谷虹児の魅力にドはまりした私。
記念館から出る前から、「また、ゆっくり来よう…!」と心に固く誓ったのでした…。
今後、皆さんも新潟に訪れる機会がありましたら、ぜひ新発田市の「蕗谷虹児記念館」を訪れてみてくださいね。

▼蕗谷虹児記念館
https://www.city.shibata.lg.jp/shisetsu/kanko/kanko/1005062.html

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「“北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」は終了いたしました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。

★☆★☆★☆★キャンペーン賞品のご紹介★☆★☆★☆★
★A賞「”北越後の旅”気分BOX」 140名
北越後の特産品を詰め合わせたボックスです。菊水のお酒はもちろん、北越後の豊かな大地で育まれたお米や野菜などなど、ご自宅でこの地に訪れたような旅気分をお届けしたい、そんな想いで組み合わせました。(写真はイメージです。内容は変更となる場合がございます。ご了承ください。)

★ダブルチャンス賞「菊水オリジナルマスク」 1,000名
日本初の元祖生原酒缶「ふなぐち菊水一番しぼり」のイラストがワンポイントの菊水オリジナルマスクです。カラーは汚れが目立ちにくいライトグレー。やさしい肌触りの2層構造、洗える布マスクです。アタッチメント付きで、ひもの長さの調整が可能です。