2020年10月13日
<あま酒&発酵生活> 体の内側からキレイになる -レシピ付き- すっかり秋めいてきた今日この頃。過ごしやすくなってきたのはいいことなのですが、気温差による体の疲れや、肌や喉の乾燥が、気になり始めていませんか? 特に喉の乾きは咳にもつながり、悪化すれば肺を痛めたり風邪をひく原因にもなり、なかなか厄介。できるだけ日々のケアを心がけて、日常からうるおいをキープしたいものです。 そこでオススメの食材が、「れんこん」。れんこんには肺をうるおす効果が期待でき、喉の乾燥予防、風邪の予防にもおすすめなんです。 れんこんの主な栄養成分は、糖質、ビタミンC、カリウムのほか、皮の部分には渋み成分でもあるタンニンを含んでいます。なかでもビタミンCの成分による疲労回復効果や、れんこんの薬膳的効能による肺をうるおす効果が、乾燥予防、風邪予防にうってつけなんです。 そこで今回は、この「れんこん」と、整腸作用にもひと役買う「あま酒」を使った、簡単“うるおい促進スープ”をご紹介します。 <れんこんすりおろしスープ> (材料) 1人前 ・れんこん(すりおろし)……1/4カップ(75g) ・十六穀でつくった麹あま酒豆乳ブレンドPLUS……120㎖ ・しょうが汁……少々 ・三つ葉……適宜 (作り方) 1.れんこんはよく洗い、皮ごとすりおろす。 2.鍋にあま酒を入れて沸かし、1のおろしれんこんを加える。 とろみが出てきたら、しょうが汁を加えて火を止める。 3.器に注ぎ、三つ葉を飾る。お好みでれんこんチップスを添えても。 れんこんは食べ応えのある食感も魅力ですが、今回のようにすりおろせば口当たりも滑らかになり、スープにぴったり。また、とろみもつくので、少量でもボリュームを感じられて満足度も高めです。 加えるあま酒には、大麦や発芽玄米など多彩な十六穀がすりつぶすことなく入っている、菊水の菊水の「十六穀でつくった麹あま酒 豆乳ブレンドPLUS」が、スープの手軽な具の代わりにもなっておすすめ。さらに豆乳には、れんこん同様、体をうるおす効果もあるので、Wうるおい効果が期待できます。 加えて、「十六穀でつくった麹あま酒 PLUS」シリーズは、体内に吸収されやすい単糖への分解を抑制する効果の難消化性デキストリン配合なので、野菜のなかでは糖質高めのれんこんを使っていても、糖質抑制効果が期待できて、なんだかいいことづくめなんです。 れんこんの代わりに、同じく肺をうるおす効能のある梨を使うのもおすすめです。その場合は加熱せず、すりおろしてそのまま「十六穀でつくった麹あま酒 豆乳ブレンドPLUS」と混ぜて、スイーツドリンクのように楽しんでも。体の内側からうるおって、美味しく乾燥&風邪予防、してみませんか?。 『十六穀でつくった麹あま酒 豆乳ブレンドPLUS』商品情報 https://www.kikusui-sake.com/amazake-plus/ フードコーディネート・薬膳監修/タカハシユキ(国際中医薬膳師)撮影/中原一隆 文/中川節子
2019年12月07日
甘酒、ブームですね。〈飲む点滴〉と形容されることも多く、スタイル良く美しいモデルさんの「甘酒大好き!」発言もあり、なんだか最近のおしゃれなドリンクサプリのように思われる方も多いようですが、実は長い歴史を持つ日本伝統の栄養飲料なんです。 古代に始まり室町時代に普及した甘酒 江戸時代中期の図説百科事典『和漢三才図会』には、『天子醴酒(あまざけ)を神祇(じんぎ)に献じ給ふ』という記載があり、古代日本においても天皇が司る神道祭祀において醴酒(甘酒)が神にお供えされていたことが読み取れます。 室町期には、甘酒の行商が出現するほどに庶民の間にも普及してきており、江戸後期の天保年間(1831年-1845年)になると、お祭りや縁日の時に神社仏閣の境内で『甘い、甘い、あまざけ~、あまざけ~』と掛け声をかけて甘酒を販売する露天商が急増したそうです。 同じ江戸の頃の生活様式を記した古文献「守貞漫稿」には「江戸京坂では夏になると街に甘酒売りが多く出てきて甘酒を売っている。一杯四文である」と記されています。江戸幕府は庶民の健康と栄養状態の改善のため、大きな負担なく甘酒を購入できるように、甘酒の価格を最高四文として規制していたそう。甘酒が夏の季語として詠まれるようになるのもこの頃です。 歴史を紐解けば、古代から近代まで甘酒が日本人の生活に欠かせないものであった事は明白。栄養分析など出来ない時代、官民問わず多くの人の実体験として甘酒が美味しいだけでなく、栄養たっぷりで健康に良いことを知っていたのですね。少々大げさに言うなら、歴史に裏打ちされた日本伝統の栄養食品甘酒!といったところでしょうか。 紅梅色の麹あま酒 古い文献によると、甘酒には一夜酒、醴、古酒、口酒、濃酒といった呼び方・書き方があったそうですが、このほかにも甘酒の白色を富士山麓の景色になぞらえ、詩情豊かに『三国一』『白雪』といった名前もあったのだとか。売り場に並んだ甘酒たちの白い姿を見れば、さもありなんといった感じです。 白い甘酒が並ぶ中にあって、菊水の「十六穀でつくった麹あま酒」は異彩を放つほんのり赤紫色。黒大豆や小豆、もち黒米に含まれるアントシアニン(植物性色素)による色合いです。日本の伝統色名で表すと「紅梅色」でしょうか。 日本人は古来より自然と寄り添う暮らしの中で、季節の移ろいに多彩で繊細な色を見出し、その豊かな情趣を愛で、風雅で美しい名をつけてきました。 前出の紅梅色とは、早春に咲く紅梅のやや紫みのある淡い紅色のこと。ほかにも萌黄色は、春先に萌え出る若葉色。東雲色とは、夜が明け始める頃の白み始める東の空の色のこと。このように日本の伝統色名には、草花、空、陽光などが刻々と移り変わる瞬間、つまり刹那を美しいとする日本人の美意識が表現されています。 比して西洋の伝統色名には、バーミリオン、エメラルド、ウルトラマリンなど鉱物の色名が多く見受けられ、不変、つまり永久に変わることのない美にこそ価値を見出しています。伝統色名は私たちに日本と西洋の美意識の違いを教えてくれますね。 古来より日本人が親しんできた甘酒を飲むときに、私たちのDNAに組み込まれているであろう日本人ならではの美意識に目を向けてみるのもまた、一興かもしれません。 『十六穀でつくった麹あま酒』商品情報 [caption width="803" align="alignleft"] 十六穀でつくった麹あま酒[/caption] モノとコトの融合でお酒の新たな魅力を追求する『菊水通信』ブック版はこちら。
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