日常に起こる、ほんのささいな出来ごと。ちょっぴりうれしかったことや、思わずクスッとしてしまったこと、はたまたついボヤきたくなるようなプチ残念なことなどなど……。
そんなとき、思わず口に出してつぶやいてしまうひと言が、今宵の〈つまみ〉に変身したら、なんだか楽しい。さらには、相性抜群のお酒とともに味わえば、明日もきっといい日!
Vol.3
「“お釣り多いですよ”と言えた日」
いつもと違うルートで帰ったら町の魚屋さんを発見し、興味本位でお買い物。そしたらなんと、お会計時にお釣りが100円多い……。久々の対面販売、自動レジでは忘れていたその感覚に、思わず正直者(小心者?)の自己申告。まぁ、あたり前のことだけど、でもなんだかいいことした気分! 手頃な値段のお刺身も買えたので、今日はこれで素敵メニューを作っちゃおう!
「イカとホタテのタルタル」
(材料)作りやすい分量
・イカ(刺身等)……50g
・ホタテ(刺身用)………3個
・玉ねぎみじん切り(水にさらして水気を絞る)………大さじ1
・パセリのみじん切り……少々
・フレンチマスタード………小さじ1/2 ※練り辛子でもOK
・塩、胡椒………各少々
(作り方)
1.ホタテは塩を軽くふってサッと洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。
ホタテとイカはみじんに切る。
2.まな板に1のホタテとイカを乗せ、包丁で叩く。
残りの材料も加えて包丁で混ぜ合わせる。
◎合わせたいお酒/「無冠帝」(吟醸酒)
タルタル仕上げにしたイカとホタテは、ねっとり食感とコク旨な味わいがなんともリッチ。アクセントの香味野菜やマスタード使いも、キレのよさをプラスします。こんな洋風の味わいにもすっきり寄り添うお酒といえば、菊水の吟醸酒「無冠帝」。きれいな飲み口と爽快な辛口が、“ちょっといいことがあった”ハレの気分にぴったりです。ワイングラスやお気に入りのグラスで愉しめば、テーブルもさらに華やぎます。
フードコーディネート/タカハシユキ 撮影/中原一隆 文/中川節子