北越後だより

つぶやきレシピ |日々のささやかな“つぶやき”が、極上のつまみに変身

日常に起こる、ほんのささいな出来ごと。ちょっぴりうれしかったことや、思わずクスッとしてしまったこと、はたまたついボヤきたくなるようなプチ残念なことなどなど……。

そんなとき、思わず口に出してつぶやいてしまうひと言が、今宵の〈つまみ〉に変身したら、なんだか楽しい。さらには、相性抜群のお酒とともに味わえば、明日もきっといい日!

 


 

 

 

 

Vol.4 
「卵を割ったら双子だった!

パカッ! の瞬間、思わず前のめり。なんと、黄身が双子だった〜‼︎
ありそうでなかなかないこのプチ・ミラクル、なんだか崩すのがもったいない……。そうだ、今日はこのラッキー卵をそのまま目玉焼きにして、ウチにある残り物食材で、みんな大好き味のひと皿を作ることに。大人はこれをつまみに一杯、子供はおやつやお弁当のおかずにもぴったり。見た目もなんだかハッピーなメニューの出来上がりです。

 

 

「じゃがいもとソーセージのカリカリ  双子の目玉焼きのせ」

(材料)2人分

 ・じゃがいも……1個

 ・ソーセージ……90g

 ・玉ねぎ……1/2個

 ・卵……1個

 ・オリーブ油……大さじ1

 ・バター……大さじ1

・塩、胡椒……各少々

 ・パセリのみじん切り……適量

 

(作り方)

 1.じゃがいもは皮をむき1cm角に切って水にさらす。

ソーセージは1cm幅のぶつ切りに。玉ねぎは1cm角に切る。

2.フライパンに半量のバターとオリーブ油を入れて中火で熱し、

バターが溶けてきたらしっかりと水気を切ったじゃがいもを入れ、炒める。

全体がきつね色になるまでしっかりと炒めるのがポイント。

表面がカリカリになってきたら取り出す。

 3.同じフライパンに残りのバターとオリーブ油を足し、強めの中火で玉ねぎを炒める。

透明になってきたらソーセージを加え炒め合わせる。

ソーセージに火が通ってきたらじゃがいもを戻し入れ、塩、胡椒で味を調え器に盛る。

4.フライパンにオリーブ油(分量外)を少量入れて目玉焼きを作り、塩、胡椒をふって3.にのせる。

上からパセリを散らす。

 

 

◎合わせたいお酒/「菊水の純米酒」

 

冷蔵庫や野菜ストックにいつもありそうな材料で作れるこのメニューは、スェーデンの家庭料理「ピットイパンナ」からヒントを得たもの。目玉焼きは半熟気味に仕上げて、食べる際、黄身をとろりと割りほぐしながら混ぜて食べます。じゃがいもや卵のほっこり&こっくりした味わいには、お燗酒が相性も良くおすすめ。「菊水の純米酒」ならコクが強調され、ふくよかな旨味が広がります。燗上がりするお酒と合わせれば、気分も上々です。


そしてもちろん卵が双子でなくとも、普通の目玉焼きで十分美味しくいただけます。

 

フードコーディネート/タカハシユキ 撮影/中原一隆 文/中川節子