北越後だより

2021年06月21日

【菊水140周年】薪で焚く 昔ながらの 塩つくり『笹川流れの塩』

皆さんこんにちは。菊水酒造です。 140周年キャンペーンコラムも第7弾となりましたが この連載をご覧いただき、北越後を実際に旅しているかのように楽しんでいただけたら幸いです。 今回は「”北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」賞品の一つ、‟新潟で最も美しく清らか”といわれている『笹川流れ』の海水からつくられた『塩』のご紹介です。新潟北越後の海のイメージが変わるかも知れません。ぜひ最後までご覧ください。   ★日本海は薄暗い・荒波・寂しい感じ? 日本海といえば、2時間サスペンスドラマに出てくる岸壁に荒々しく当たる荒波のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?実際寒い時期はそのイメージのままなのですが、春~夏にかけての日本海はこんな感じです。 穏やかです。そして海の色がイメージと違いませんか? ここは菊水酒造のある北越後新発田から車を走らせ約1時間、日本海沿いを北に進み、山形県に入る手前に位置する『笹川流れ』です。海鳥の鳴き声と優しい波しぶきの音が何とも心地よい場所。 澄んだ海の色と青い空のコントラストがとても美しく、大自然の美しさに魅せられ、何時間でもぼーっとしていられるような、そんな場所です。 国の名勝天然記念物に指定され、県立自然公園でもある笹川流れ、その美しい景勝地に工房を構えるのが(有)日本海企画 笹川流れ塩工房。   ★薪で焚く昔ながらの手作り海水塩 この笹川流れ塩工房で作られる塩は、その名の通り100%笹川流れの海水から出来ています。しかも、これだけ進化した世の中であっても、昔ながらの手法で何時間もかけてゆっくりと丁寧に作り上げられた塩なのです。 工房に到着すると、まず目に入ってくるのがこちらの薪↓ この薪を使って何時間も掛けて海水を焚き上げます。 じっくりじーっくりと焚き上げ、丁寧に結晶化させるのだそう。 そうすることで、えぐみのないまろやかな塩になる。 笹川流れ塩工房では、ただ海水を焚き上げるだけではなく、こんな工程を踏み塩をつくります。 ①  笹川流れの海水をポンプで汲み上げる ② 2万ℓ入るタンクに海水を寝かせ、不純物を沈殿させる ③ 平釜と呼ばれる笹川流れ塩工房特製の平らな釜に海水を流し込み、大量の薪で煮詰めていく ここで行われる手作業の『濾す』作業が、笹川流れの塩工房の塩の白さを生みだします。 漂白したの?と聞かれる程の美しい白。 手作業でさらしの布に海水を通し、何時間も掛けて、海の灰汁や石灰を丁寧に取り除くから白い塩ができるのだそう。 ④煮詰めること15時間、水面に花が咲いたような塩の結晶が浮き上がってくる ⑤さらに煮詰め結晶化され笹川流れの塩になる ⑥さらに、“ツト”と呼ばれるわら細工に塩を丸一日置き、苦汁を取り除き塩が完成する   ★美味しいかどうかはお客様が決めること こんなに丁寧に手間暇かけて“笹川流れの塩”を作っているのが有限会社日本海企画 笹川流れ塩工房 代表の小林久さん 小林さんが塩づくりを始めたのは1998年、以前は船大工をされていたそうです。 生まれた時から海が近くにあり、生まれた時の産湯は海水だったとか? 20年以上塩を作り続けてきてもなお、この手作りにこだわり続けるのは、塩を美味しくするにはこの方法が一番と自負するから。しかし「お客様に美味しいから買ってくださいとは言わない、美味しいかどうかはお客様自身が決めること」と小林さんはきっぱりと仰います。 嘘偽りなく、笹川流れの海水100%を使用し、時間を掛けて丁寧につくっているこの現場を見てもらえば ここの塩は間違いないと皆さん確信してくださる。 実際、各地からこの場所を訪れ、取り扱ってくれる業者さんも多数いるそう。 笹川流れ塩工房のにがりに惚れ込み、にがりを求め茨城から訪れる豆腐屋さんも。 小林さんの穏やかで優しく謙虚な姿勢に、この塩の素晴らしさが伝わってくるようです。   ★salt&cafe 『食べてごらん』と小林さんが差し出してくださったのがこちら↓ 塩ソフトクリーム‼ この茶色い粉のように見えるのが塩です。『藻塩』という塩で、『藻』という海藻から出来ている塩です。 このように、「藻」を海水に漬け込み焚き上げます。 ほのかに磯の香りがして、甘~いソフトクリームに塩味がきいて、美味しい!! ぜひぜひお試しいただきたい一品です。 笹川流れ塩工房の名前に「salt&café」とついているのですが、ソフトクリームや笹川流れの塩で仕上げたおにぎりなど軽食が取れます。salt&caféと名付けたのは小林さんの娘さん。笹川流れの美しい景色を見ながら、塩ソフトクリーム、そしておにぎりを頂ける素敵なcaféです。 北越後を旅する際はぜひ『salt&café 笹川流れ塩工房』に訪れてみてくださいね! salt&café 笹川流れ塩工房▶http://www.isosio.com/ 「“北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」では、こちらの『笹川流れの塩』をプレゼントいたします。 この塩で、枝豆やアスパラを茹たり、おにぎりを握ったら、気分はもう北越後を旅しているかのように感じていただけるかもしれません!? ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「“北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」は終了いたしました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。

2021年06月11日

【菊水140周年】まるで果物!?新発田のブランド野菜をご紹介

皆さんこんにちは。菊水酒造です。 140周年キャンペーンコラムをご覧いただきましてありがとうございます。 今回は只今開催中の「”北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」でご用意するプレゼントの1つ、「北越後新発田産アスパラガス」の魅力を、たっぷり皆様にお届けします。ぜひ最後までご覧くださいませ。 田園風景の中、車を走らせて 菊水酒造の本社がある新発田市島潟から、長い田んぼ道を10分ほど走らせると「北越後新発田産アスパラガス」を育てるハウスがあります。 相沢さんとのご縁 ここでアスパラガスを育てているのが、この方、相沢久明さんです。 写真をご覧になって「あれ?」と思った方もいらっしゃるのでは? 実は相沢さんは、(有)共生の大地にいがた21の代表取締役で、菊水の酒造りに欠かせない「酒米菊水」の生産者でいらっしゃいます。菊水の田んぼで毎年行っている「田植え」や「収穫祭」イベントでは、参加者の皆さんに作業手順をレクチャーしていただいています。相沢さんは、菊水と深いご縁があるお方なのです。 ↑2019年5月の田植えイベントの様子 ※2020年、2021年はコロナウイルス感染拡大防止のためイベントは中止となりました なぜアスパラを育てる? 長年、新発田地区で米づくりに取り組んできた相沢さんが、新たな挑戦として、3年前から栽培を始めたのが「アスパラガス」です。 米づくりのプロの相沢さんがアスパラガスをつくり始めたのは3年前のこと。新発田のアスパラガスは県内一の生産量を誇り、「太い、甘い、柔らかい」が人気の新発田のブランド野菜です。 旬の5月には、市内のあちこちの飲食店でアスパラガスを使ったメニューを味わうことができます。 勉強の毎日 農業歴45年の相沢さんも、アスパラガスつくりを始めたころは、学ぶことばかりだったとか。20年以上かけてブランドを育んできた先輩農家の皆さんにアドバイスをいただきながら、みんなで勉強する毎日だったそう。 作り手としての信念 そんな相沢さんたちが農業を行う上で常に大切にしている言葉があるそうです。それは「命は食べ物からいただいている」という言葉。 「自分たちが育てた野菜や米が命に繋がるので、常に良い品質を求めながら育てています。」食べてくれた人の幸せに思いを寄せるように、ほほ笑む相沢さん。温かいまなざしの中に、作り手の強い信念を感じました。 農薬や化学肥料を極力抑えて、大切に育てられたアスパラガスは、もちろん味も格別で、驚くほど柔らかく、甘くてジューシー、旨味たっぷりです。初夏になると、直接お取り寄せの電話が来るほど、人気の商品なんだとか。 アスパラのおススメの食べ方は? 皆さんは、どのようにして召し上がるのがお好きですか? お湯で湯がいて、ソースをディップ?それとも、お弁当の定番、アスパラガスのベーコン巻き? 相沢さんおススメの食べ方は、ずばりオーブンで丸々1本焼いて醤油マヨ! だそうです。太いと固くなるイメージがあるアスパラガスですが、新発田産のものは、太くても柔らかく、甘いことでも有名です。 聞いたら試さずにはいられない筆者。早速、その日の夕飯に、丸々1本焼いて豪快にかぶりついてみました!もちろんおススメの醤油マヨで! 食べる前から、食欲を掻き立てるアスパラガスのあま~い香りが部屋の中に広がります。 まずは何もつけずに一口。噛んだ瞬間、アスパラガスの甘味と旨味が口の中にジュワっと、広がります。まるで果物にかぶりついたように甘く、あまりのジューシーさに「あれ?私は野菜を食べているんだよな?」となったほど。 さて、お次は醤油マヨで!とアスパラガスを箸でつかんだところ、重みに耐えきれなかったのか、「ぽきっ!」と折れてしまいました。 あ~あと思ったのも束の間、箸を伝って滴る水分にびっくり…。それほど、新発田産のアスパラはジューシーなのです。 ↑思わず写真に撮ってしまいました。 醤油マヨソースも格別で、香ばしい醤油の香りが鼻に広がり、アスパラガスと合わさって甘じょっぱい味わいに。マヨネーズ効果で、まろやかになって、もはや箸を持つ手が止まりません。 相沢さん、ごちそうさまでした!! 美味しいだけでなく、疲労回復効果があると言われる「アスパラギン酸」やカロテンなどの「ビタミン」も多く含むアスパラガス。これからの時期、ぜひ皆さんに召し上がっていただきたい北越後の自慢の特産品です! 只今、菊水では、創業140周年の感謝の気持ちを込めて「”北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」を実施しています。 今回ご紹介した「北越後のマリアージュ」をお楽しみいただけるチャンスです♪ 応募締め切りは6月30日23:59までです。皆様ぜひこの機会にご応募ください♪ 最後までお読みいただきありがとうございました。 次回の更新もお楽しみに! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「“北越後の旅”気分プレゼントキャンペーン」は終了いたしました。たくさんのご応募をいただきありがとうございます。 ★☆★☆★☆★キャンペーン賞品のご紹介★☆★☆★☆★ ★A賞「”北越後の旅”気分BOX」 140名 北越後の特産品を詰め合わせたボックスです。菊水のお酒はもちろん、北越後の豊かな大地で育まれたお米や野菜などなど、ご自宅でこの地に訪れたような旅気分をお届けしたい、そんな想いで組み合わせました。(写真はイメージです。内容は変更となる場合がございます。ご了承ください。) ★ダブルチャンス賞「菊水オリジナルマスク」 1,000名 日本初の元祖生原酒缶「ふなぐち菊水一番しぼり」のイラストがワンポイントの菊水オリジナルマスクです。カラーは汚れが目立ちにくいライトグレー。やさしい肌触りの2層構造、洗える布マスクです。アタッチメント付きで、ひもの長さの調整が可能です。

2019年12月08日

試してみたい日本酒と料理のマリアージュ。#ふなぐちの日

毎月27日に開催されている「ふなぐちTwitter飲み会」をご存知ですか? 毎月27日の夜に菊水酒造が幹事となってTwitterで開催するオンライン飲み会です。参加者は、菊水酒造の缶入り生原酒『ふなぐち菊水一番しぼり』を楽しむ様子を写真に撮ってTwitterにアップ。参加者同士での交流も楽しみのひとつです。今回は投稿の中から、おすすめの組み合わせをご紹介します。 参考:https://jp.sake-times.com/special/project/pr_kikusui2_06   ふなぐちの日とは? 毎月27日は「ふな(27)ぐちの日」。菊水酒造の看板商品である『生原酒 ふなぐち菊水一番しぼり』の語呂合わせから始まった企画です。「#ふなぐち」を付けてツイートすれば、20歳以上の方なら誰でも参加することができます。   日本酒と料理とのマリアージュ 菊水酒造では、お酒を味わう時間がさらに楽しくなるよう、独自の視点で新しい日本酒と料理のマリアージュを提案しています。 味覚を数値化できる味覚センサーを使い、日本酒や料理にある基本五味(うま味、苦味、酸味、塩味、甘味)、渋みなどを科学的に分析。 さらに先味や後味など人間の感覚的な要素も合わせて、お互いの相性を割り出します。 例えば、『ふなぐち菊水一番しぼり』や『薫香ふなぐち菊水一番しぼり』は、旨味・コクがあるのでこってりした料理に合う、『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』はキレ・コクがあるので、塩味のしっかりしたものに合う、など。それでは、マリアージュの具体的な例をご紹介しましょう。   麻婆豆腐×ふなぐち菊水一番しぼり 麻婆豆腐のようなこってりした料理は、似たように旨味とコクがある『ふなぐち菊水一番しぼり』や『薫香ふなぐち菊水一番しぼり』を合わせることで、さらに味わいが深まります。 唐揚げ×ふなぐち菊水一番しぼり おつまみの定番・唐揚げも味が濃くこってりしているため、『ふなぐち菊水一番しぼり』や『薫香ふなぐち菊水一番しぼり』と相性ぴったり!   刺身×ふなぐち菊水一番しぼり あっさりした刺身と『ふなぐち菊水一番しぼり』という、味わいが正反対のマリアージュは、逆の風味で食味が改まり、食べ飽きせずにどんどん箸が進みそうですね。 おでん×ふなぐち菊水一番しぼり おでんのように旨味が濃くてさっぱりした料理には、『ふなぐち菊水一番しぼり』を合わせることで、お酒が料理をぐっと引き立ててくれます。 自分なりのマリアージュを見つけて 旨味とコクがある『ふなぐち菊水一番しぼり』は、「こってり」していて「味が濃いめ」の料理と特に合うため、身近で買えるコンビニ料理とも相性抜群! Twitterでも多くの人が投稿しています。あなたも、自分好みのマリアージュを見つけて、みなさんに共有してみてくださいね。   『生原酒 ふなぐち菊水一番しぼり』商品情報 菊水Twitterアカウントはこちら  

2019年12月06日

生原酒が熟成するとどうなるの?味わいと香りを分析

1972年、日本初の缶入り生原酒として誕生した『ふなぐち菊水一番しぼり』は、毎日の晩酌としてはもちろん、旅行やアウトドアなど、あらゆる場所で楽しめるお酒です。『ふなぐち』は火入れ(加熱処理)を行わない生酒で、しぼりたてのフレッシュな味わいを楽しめるのが特徴ですが、「冷蔵庫などで熟成させるとおいしい」というお客様の声から、『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』も生まれています。今回は、成分分析を使って、熟成による味わいと香りの変化に迫ります。   生原酒を熟成させるとおいしい!? 生原酒は、加熱処理や加水処理をしないフレッシュな瑞々しさが特徴のお酒です。菊水酒造が『ふなぐち菊水一番しぼり』を日本初の缶入り生原酒として発売したのは1972年のこと。それ以来、晩酌から旅行や山登りのお供として、幅広く愛されてきました。 しぼりたてのフレッシュが特徴の『ふなぐち』ですが、いつしか熟成させるとおいしいという声が聞こえてきました。なかには、自宅の冷蔵庫などで寝かせて熟成具合の変化を楽しんでいるというファンも。 そんな声に後押しされて1996年に誕生したのが一年以上低温熟成させた『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』。しぼりたてとは違うコクのある味わいとトロリとした口当たりが楽しめる熟成酒です。   仕込み年度の異なる生原酒を分析。味わいや香りの変化が! 「味香り戦略研究所」による分析(2018年)を元に、仕込み年度の異なる3種類の『ふなぐち』を比較しました。 『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』の容器に記されている製造日とは、容器に詰めた日ではなく、一年以上の熟成期間を経て、商品化された日付けです。 味わいチャートを見ると、2018年9月製造の『ふなぐち菊水一番しぼり』はフレッシュな酸味が特長で全体的にバランスが取れています。 2018年9月に製品化した『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』はコクが強く、酸味は穏やか。うま味や熟成感が強く、これぞ熟成した日本酒といったデータになりました。 10年熟成酒として分析した1998年4月製品化の『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』は酸味とコクが控えめ。熟成感がぐっと増し、芳醇な味わいを示すデータになりました。飲んでみると紹興酒やブランデーにも似た豊かな香味が感じられます。 また、2018年の『ふなぐち菊水一番しぼり』を基準とした香り成分分析結果を見ると、時間が経つと熟成香の成分が増大していくことがわかります。 好みの熟成度合いを探そう いろいろな味わいを楽しめるのも日本酒の面白さ。熟成の度合いで味わいや香りの変化が感じられるのも生原酒ならではの魅力です。しぼりたてのフレッシュさや、熟成が進んで生まれる芳醇なまろやかさを飲み比べて、自分好みの熟成度合いを見つけてみてはいかがでしょうか。 10年熟成の『ふなぐち』は、菊水本社のショップでお求めいただけます。   協力:味香り戦略研究所 【ショップ情報】 https://www.kikusui-sake.com/home/jp/labo/   『ふなぐち菊水一番しぼり』商品情報 https://www.kikusui-sake.com/funaguchi/index.html 『熟成ふなぐち菊水一番しぼり』商品情報 https://www.kikusui-sake.com/home/jp/products/p002/   「熟成酒の味わい」についてはこちらでも紹介しています。 ブック版 菊水通信vol.6